あたたまったもの：カミさんの気遣い

風邪で休んだことがあった。滅多に風邪のひかない僕は・・
とても元気な男だ。きっとバカは風邪ひかないっていうのは

本当の話だ。

そんな僕は風邪をひいた。つまり

バカじゃなかったという事。


そんな事はどうでもいいくらいに辛かった。

かみさんはそんな僕の姿を見て怠けてるからと突いてくる。

バカじゃないの？バカだね。本当にバカだね。

毎日繰り返しのように言われている僕にとって

風邪を引いた時にこれを言われるとメリーゴーランドのように頭が回ってくる。

「こんなの慣れっこじゃないか！」

でも、体は素直というか・・きっといつもの防御力がないんだな。

倒れ込んでいるところ、いつの間にかかみさんは会社に行っていなかった。

僕は死んでもよかったの？と思った。

見渡してみるとストーブがつけてあったり、加湿器がつけてあったり。

時間のない中、気を遣ってくれたんだなと。

これが「愛」なんだって思えた。


ね？バカでしょ？